食と農を考える講演会に参加

活動報告

「食と農を考える講演会~迫る‼日本の食料・農業危機」と題した東京大学大学院鈴木宣弘教授の講演会を聞きました。

鈴木教授は、日本の食料自給率は、種や肥料、飼料の自給率の低さを考慮すると10パーセント前後との試算を示し、海外からの物流が停止したら、世界で最も餓死者が出る国となる、食料自給率を上げることが安全保障の要だと語りました。

しかし、国内農業は、生産コストが倍増しているのに、農産物価格は上がらず、生産者は苦しい状況にある。全国どこに行っても、高齢化、担い手不足、耕作放棄地などの問題が山積し、あと10年もしたら、農業・農村が崩壊しかねない。

日本の農業政策は市場原理を優先させ、自動車を輸出する代わりに、農産物の輸入を増やしてきたが、アメリカや欧米は、「食料を武器」とみなし、重要な国家戦略として農業を保護している。日本は食と農の政策を見直すべきだと提案しました。

また、地域の重要性に言及し、学校給食などに地域の農産物を入れるなど地域が力を合わせて、農業や子どもの健康を守っていくことが大切と話されました。

大変学ぶことが多く、今を生きる大人の責任を考えさせられる講演会でした。

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